最下位からのMBA挑戦レポート

18年4月からの筑波MBA-IBでの生活を適当に書きます

推論のラダー

さて、2週間前の土曜に予定されていたinterim Presentationですが、最強台風が関東を直撃していたため、翌々日の月曜に延期になったわけですが、無事終了。

 

20分プレゼン、5分QA、観覧は指導教官、Second指導教官、オブザーブ的な先生1人+その他生徒。

 

いくつか質問は受けたものの、まあ大きな問題は特段無く。いよいよここからBP作成も後半戦、回収したサーベイ結果を元に分析を実施し、自分の仮説の検証を開始。

 

一応年内にドラフトレポートの完成を目指しているわけですが、どうなることやら。最終プレゼンは2月。BPの終わりが見え始めたら残りのタームで興味のある授業は取りたいなと考えています。

 

さてMBAには関係の無いトピックですが、「推論のラダー(はしご)」という概念をご存知でしょうか。簡単に言うと「ヒトは色々な物事に対し勝手に頭の中で推論をし、どんどんはしごを登っていく(=分かりやすく言うと、どんどん妄想し勝手に判断してしまう)というもの。

 

例えば友達に送ったライン。待てどくらせど返事がこない。「あれ、なんか変なこと言っちゃったかな?」、「どうせこう思われちゃったのかな?」と勝手に妄想し、追撃のラインを送り、人間関係にヒビが入る。

 

例えば会社で誰かと目が合ったが「何となく逸らされた気がした」。「あれ、オレ、嫌われているのかな・・・?」、「そーいえばこないだのアレが原因で怒らせちゃったかな?」、とか。

 

特にネガティブな場面で人の想像力は掻き立てられるようで、上記のようなことが起こったりする。

 

勝手に妄想するだけならまだしも、その「妄想」を元に行動を起こしてしまうと、その行動はたいていネガティブなので、厄介なことに。最悪本当に人間関係に傷がついたり、自分がひどく落ち込んだりする。

 

何年か前にこの「推論のラダー」という概念を知り合いの方から教わって以降、人とコミュニケーションを取る際には意識をするようになったが、それでもちょいちょい「ラダー」を登りそうになる、特に「やや落ち込み気味」、「疲れている」時は要注意。

 

実はつい最近もラダーを登りかけて途中で「いかんいかん!」とセーブをかけたら、案の定、妄想していたような事態ではなく、むしろ良い方向にコトが進んだということがあった。

 

筑波MBA-IBは「グローバルリーダーの輩出」を目的としているわけで、グローバルリーダーである以上は、「空想」「妄想」で物事の判断などせず、「事実をもって」、「ヒトとの直接のコミュニケーションを通して」判断をするはず。

 

と、むりやりMBAと繋げてみましたが、「そーいえば私も推論のラダーを登りそうになることがあるな~」という方は、まず一呼吸置いて、妄想を止め、あせらずじっくり物事に取り組むと、意外と良い方向に転んだりします。

 

ところで今日は2020入学の一次試験の結果発表日だったようですね。パスされた方、おめでとうございます!二次試験まで2週間ほどですかね。

 

みなさんご入学の時にはもう私はいませんが(たぶん・・・)、どうか二次試験もガンバってください!!

Interim Presentation まもなく・・・

激しく間が空いてしまいました。

 

卒業に必要な単位は取り切ったので授業はもう取っていないのですが、再来週に迫ったInterim presentaionの準備(レポートとプレゼン)や仕事やその他でちょっとバタバタしてました。

 

レポートは今週の土曜が提出なのですが、何とか目途はたっていて、あとは土日でプレゼンの準備をし、来週リハーサルをして12日が本番、といったところです。

 

まあ何とかなるだろうと思いつつ、とりあえずここを乗り切って最終フェーズに突入できればと思います。

 

ちなみにFallB,Cあたりは、BPに余裕ができていれば何かしらの授業(面白そうなのがあれば)は取りたいなと思っています。

 

2年間のコースですが1.5年が早経過、残すところあと半年・・。特に今年は授業数が少なく学校に行く頻度も昨年の1/3以下だと思いますが、そのせいかアッと言う間に2年目も半分が終わったしまいました。

 

昨年死にそうになりながら毎日を過ごしたわけですが、その学びは今に活きてますか??と聞かれると・・・、実は結構仕事で活かせているかなと感じています。

 

この辺の話はまた今後。

 

 

 

「管理者」と「経営者」

「東大卒、大手一部上場企業にで新卒入社、40歳で最年少部長昇進、ある外資系取引先との会議、先方社長(欧米人)とnice to meet you、年齢は同じくらい、相手はすでに社長経験3社目、何が違うのか?」

 

こんな話を何年か前に聞いたことがあった。それ以来、「なんでなんだろうなー!?そんなにスペックに差があるんかね~!?」と考えていたわけだが、上司に勧められた本を読んでいたら、長らく自分の中で考えていた本件についての見解が書いてあった。

 

「経営戦略を問いなおす」

 https://www.amazon.co.jp/dp/4480063226

 

本の後半の「人材」という章、書いてある内容をかいつまんでみる。

 

・企業社会ではなんといっても実績がものを言う

・稼ぐ人間が稼げない人間を食べさせるという基本的な構図があるため

・かくして花形事業の総帥や営業・開発実績のある人が管理職の階段を登る

・本当にそれでよいのか?

・実績のある人は経営者の適正に秀でているのか?

・答えはノーに決まっている

・実績と言っても営業や開発など実務における成果

・経営とはまったく別の世界であげた実績が経営者適性を示すバロメーターにはなるとは考えにくい

・そもそも実績は1人ではなく必ず背後には分業体制、黒子が存在する

・先人の努力、追い風・向かい風など、当人の力を正確に反映しているとは言えない

・実績があっても経営者としてはダメという「管理の達人」はいくらでもいる

・一方で、これという実績がなくても経営者として秀逸という人もいる

・実務の世界では経験に裏打ちされた知識の有無が圧倒的にものを言う

・だから年功が重視され、部長ともなると入社して20年は無いと苦しい

・ところが日本ではやっと部長という年齢で社長の座に就く人が欧米にはいる

・何が違うと言うのか?

 

↑↑ここ、僕の長年の疑問。そう、いや本当に何が違うんだ??

ちなみにここでは「若いベンチャー創業者」の話はしていません。

 

・日本では「管理」をマスターして「経営」という発想が根付いているがこれが違う

・管理と経営は別物、管理の上に経営が来るということはない

・守る経営と攻める経営では機能が違うので管理をマスターしても経営をできる保証はないし管理をマスターしなくても経営はできる

・双方敬意を持つのは大事だが経営をする前に管理を経験する必要はない

・実務は知識でするが、経営は違う

・知識の本質は過去の経験、経営は不確定な未来に向かって作用する、広い教養は役に立つが実務の知識は必ずしも必要ない

・経営に必要なのは事業観

 

あー、そういうことか。

 

つまり「経営」と「管理」は別物。経営をするにあたって必ずしも「実績」は必要ではないし、必ずしも「管理の達人」である必要はない、と、この著者は言っている。じゃあ何で欧米には日本と比較して、若い「経営者」が多く誕生しているのか?もうこれは「経営者にするための専門教育を施しているから」なんだろうなと思う。本の最後の章でこのあたりへの提言がされているが、それは長くなるのでまた次回。

 

実際、日本でもスタートアップのベンチャー企業創業者が20代ということ自体はそこまでめずらしく無い。がしかし、じゃあ彼らが「何かの領域の専門家・達人」かと言うとおそらくそれはないであろう。いや、そりゃそうだよね、25歳で起業して「ファイナンスの達人です!」と言ったって、ファイナンス一筋30年のコンサルタントにはフツーに考えて勝てるわけないですよね(センスの問題はあると思いますが)。なので、創業者はもちろん自身が全方位的に勉強をするのは当たり前として、会社の規模が大きくなるにつれ、経理、財務、購買、人事、開発、と「その道のプロ」を雇っていくのだと思います。

 

今MBAに通っているわけですが、そもそもMBAは「ビジネスを全方位的に学ぶ場」であるわけで、そういう意味で「経営」を学んでいるわけです、管理では無くて。

 

卒業後、この2年間の学びをどう活かしていくか?ということを考えた時に、この本の内容はなかなかに示唆に富み、考えさせるものでした。

 

別に現時点で社長になりたい!ということではないのですが、入学以降「経営」というものへの興味・関心が強くなっているのは間違いないな~、と感じるわけで。

 

なかなか面白い本でしたので、興味のある方は是非。

2年目スタート、平成⇒令和、GW

MBA生活も2年目がスタート。

 

1年目にそれなりに単位を取ったので、春Aは授業ほぼ無し。

 

Second Adviserも決まりいよいよBPも本腰を入れてスタート。自分のテーマについて第三者に意見を聞いたり、社内で地味にインタビューを初めてみたりしつつ、ようやく骨格が固まって来た感じ。

 

とはいえ気が付けばまもなく5月に突入。Chief Adviserからは年内=12月末(気持ち的にはクリスマス)までにはいったん完成(プレゼン資料とレポート)しているのが望ましい、と言われているので、そう考えると、もう8ヶ月しかないではないか!

 

新入生も30数名入ってきまして先輩になりました。去年のGWのブログを見ると「勉強三昧」だったようで・・・。M1のみなさんは最初の3週間がアッという間に過ぎ一息入れると同時に宿題がたくさん出ていると思いますが、最初の6ヶ月くらいを乗り越えればだいぶ変わると思います!

 

平成からまもなく令和。人それぞれ日々「決断の連続」なわけですが(朝、”よし、今こそ起きるぞ!!”と決意し布団から出るのだって大事な決断!)、その中でも人生に大きな影響を与えた決断が3~4つありました。

 

おそらく「令和」の人生に占める割合が1番大きくなると思いますが、いよいよまして「自分の心の声」に正直にいきたいと思います。

 

人を相手にせず天を相手にせよ!

Don’t ever, ever ring the bell.

Preliminary プレゼン終了~まもなく2年生

3/9にPreliminary Presentation が無事終了しました。指導教官以外に2名の先生が同席をするというルール。15分のプレゼンのあと5分のQ&Aでアドバイスやらコメントやらをいただく。

Preliminary プレゼンの内容をざくっと言うと「一年かけてこーいうことをやります!」なので、まだ決まりきっていない内容も含まれており、その事は先生方も理解しているのでそこまで厳しい突っ込みがあるわけではないのだが、とはいえプレゼン後のQ&Aタイムはなかなかに緊張した。定期的にコミュニケーションを取っている指導教官とは異なり、初めてプレゼンを見る先生からの「こーした方がいいんじゃない?」というアドバイスは「なるほど!」と思うところも多く、真摯に受け止めて活かしていきたい。

その後、プレゼン実施後の簡単なレポートを提出して、今年度は一切終了。

クラスメイト、みんな頑張った!!ということで夜は盛大に打ち上げ@学校近くのお好み焼き屋。

一年アッという間だったね~、夏場が一番キツかったね~、この授業が思い出に残っているね~、あんなことあったね~、などこの一年を振り返りつつ、お互いの健闘を称えあった。

あれから早3週間。昨日3/30は先輩方の卒業式。ご卒業本当におめでとうございます。どうやら例の「帽子投げ」はやっていた様子。アレをやりたくて入学したといっても過言ではない(笑) 僕らもあとに続いてちゃんと卒業できるように頑張ります!

というわけで、MBA入学からアッという間に1年間、つまりは半分が終了。

このブログの最初の記事を見返すと去年の4/3で来週からMBA-IBに通います、死ぬかもしれません、という内容(笑) 

実際何とか死なずに1年間生き延びられたわけだが、入学前、つまり去年の今頃は本当に不安で仕方がなかった。仕事をしながら学校なんて通えるのか?MBAの課題・レポートは大変だっていうけど本当にこなせるのか?もしかしたら途中で退学とかになるんじゃないか?英語でMBAなんていくらなんでも無理じゃないのか?洋書なんて満足に読めたことないのに教材が全部英語、英語のレポートなんてもってのほか、今からでも逃げ出した方がいいんじゃないのか、etctetc...と、これらは誇張でもなんでも無く、本当に自信が無かった、正直相当ビビっていた。

が、「合格できた!」ということは「アナタはウチでやっていけますよ!」と面接官(大学教授)が判断したわけで、そこを唯一の希望の、頼みの綱、心の拠り所としてなんとか1年を過ごした。多少なりとも成長できたのか(少なくとも後退はしていないはず!?)イマイチよくわかりませんが、何はともあれ明日から2年生。ひとまず1年間、お疲れオレ!

4/6は入学式ということでいよいよ「後輩」が入ってきます(といっても社会人・人生の先輩はたくさんいると思いますが・・・)。

このブログを見てくださっている方の中に新入生がいて、来週からの新生活が不安でしょうがない!!という方がもしいたら、絶対大丈夫です。僕が生き延びられましたので!入学して本当によかった、と感じるはずです。少なくとも(まだ終わっていませんが・・・)僕は心からそう感じています。

と、いうわけで、実は人の心配をしている余裕はあまり無く、BPの進捗がちょっとヤバい・・・。

いずれにしてもまもなく2年目、いっちょやってやろうじゃないか!

今年度授業終わり!

少し空いてしまいました。

 

ついに初年度の授業が全て終わりました。

 

お疲れ様でした。

 

Spring A,B,C, Summer Intensive, Fall A,B,Cと経てきましたが、やっぱり最初の3シーズンがとにかくキツかったですね。来年あれをもう1回やれと言われると僕はちょっと厳しいです。Fallに入ってからは、人間関係も出来てくるのでそういう緊張は無くなるのと、授業や課題に対応するという意味での「慣れ」が出てくること(これくらいのレポートならこれくらいの時間でできるかな、とかの感覚などもあります)、あとは物理的にSpringに比べて授業数は減ってくるというのもあり、Spting比較ではそこまで大変では無かったです(といってもそれでもお腹一杯でしたが。。)。

 

今年1年での学びの振り返りは別途しっかり行いたいと思います。

 

残すは今週末のPreliminary Presentationのみ。レポートは昨日がDeadlineで提出完了。あとはプレゼンに向けてパワポのブラッシュアップと練習あるのみ。

 

それが終われば、まもなくM2。

 

来年度入学される方々はもうfixしてる頃ですかね。

 

僕らの方でも入学式当日のオリエンテーションのスタッフや歓迎会の調整が始まりました。

 

というわけで、今年度の大一番、頑張りたいと思います。

Final Presentation

昨日はM2の先輩方のFinal Presentationでした。

 

Fainal Reportは1週間前に提出済とのことで、このFinal Presentationがいよいよオーラス。これが終われば、基本、あとは卒業を待つばかり(少数のM2の先輩は現在on goingの授業を取っているのでそれが完了すれば終わり)。

 

10月実施のInterim Presentationと基本は同じ参加者、同じ構成。

 

参加者はChief Adviser、Second Adviser+1名のFaculty、そしてM1 studentsも観覧可能。プレゼン20分+Q&A10分の計30分。

 

複数の教室で複数名が併行実施なのと、テーマによってはConfidentialのものもありそれれは観覧できないので、事前に周知されるBusiness Projectの形態(ICP,IRR,BPDなど)とテーマを見て興味のあるプレゼンを聞きに行くという流れ。

 

M1は現在3月のPreliminary Presentation向けて絶賛準備中なわけですが、今回先輩のプレゼンを聞いて改めて感じたことがいくつかあった。

 

1、テーマ設定がCriticalに大切

まあ当たり前なんですけど、1年かけてリサーチ&分析するわけで、興味を持てないテーマを選ぶと途中で「うーん、つまらん」となってしまそうな気がするというのと、ここを間違えると、「えーと、それ、どうやっても結論出せないですね」みたいなことになる可能性も大いにあり、その場合は、例えば2年生の夏くらいにテーマを変更強いられたりするわけで(今年の先輩にもいたと聞いています)、そうなると物理的にDead lineまでの時間が短いのでクオリティーが落ちるのは必至。

 

2、Methodology-調査の方法-の確立とそのFeasibilityがとても大事

上述の「それ結論出せないですよ」問題に関係するが、結論を出すために、どういう手法を取るのか、一番オーソドックス(というかほとんどの人がこれをやる)なのはSurvey、いわゆるアンケート、それに加えて、もしくは場合によってはこっちだけというのがInterview。Surveyをやった場合はそのアンケート結果を統計学的手法で分析して何かしらの関連性・意味を見出す、というのがかなりの人がやる方法(もちろん細かな分析手法や解釈の方法などは異なります)。

 

で、例えばSurveyを実施して結果を分析しますとなった時に「母数は5人です」で有効かと言うともちろん”否”なわけで、じゃあ本当に有効と言える数からSurvey結果を得られるのか?という問題がある。またICP(In-Company Project)の場合、自身が働く企業へ何がしかの提言をするのが目的なわけで、つまりは社内でSurveyやらInterviewやらを実施する必要があり、通常は会社から「公式の許可」を得てそれらを実施することになります。がしかし、それが叶わなかった=許可を得られなかった場合にどうなるかと言うと、会社からデータが取れないわけで、ICPの実施を断念しIRRに変更というケースもあり得ます(実際よくある話らしいです)。

 

というわけでテーマ設定に加えて「それを研究するための調査方法のFeasibilityは大丈夫??」という点は相当に重要、というかこれがクリアできないと、つまり「データが取れない」と研究進められないですね。

 

3、その研究、意味ありますか?

テーマ設定に大いに関係してくるのですが、自分の研究テーマは本当に意味があるのか?重要なのか?研究するに足るものなのか?このあたり、「限られた時間でやり切って卒業せねば!」という最重要のお題があるので、なかなか難しいところではありますが、「これ、何とか結論出せるのは見えたんだけど、あんまりおもしろくないなー、意味ないなー」と感じて完成させるというのは避けたい。というわけで、少なくともまだ時間はあるので、ギリギリまであーでもないこーでもないと悩みたいなと思います。

 

納得のいくテーマ設定ができ、MethodologyのFeasibilityがある程度見える、というところまでが前半戦の大きな壁かな~という感じです。

 

というわけで、自分もあと1年後には卒業プレゼンかー・・と思うと不安も起きつつ身が引き締まる思いです。とりあえず今年の残りいくつかの授業をまずはやり切って、本格的なBP準備に入りたいと思います。

 

いずれにしましても、M2の先輩方、本当にお疲れ様でしたm(__)m

 

しっかりと後に続けるようにがんばります。